妄想 リサイクルAI

iva

2025年04月20日 09:00

モーターショウは未来のクルマを発表する場だ。
同じように、未来のAIやロボットを発表するのが、AIショウだ。
未来には可能だが、現在は量産体制ではない
一つの可能性を提示るす場なのだ。
そこに出品された最先端のAIロボット。
それは彼なのか彼女なのか識別できないが、
まるで一人の人間のようだ。世間は驚いた。
だが、次の話題に関心が移る。
そのAIロボットをプロトタイプとして、一般家庭で
所有できる廉価版を大量生産するという話だ。
企業は儲かれば動きが速い。最初のAIロボは忘れ去られた。
そのロボットは、研究しつくされて用済みとなった。
部品はバラバラにされた。
溶かして素材とするパーツもあれば、そのまま
ほかのロボットに移植されるパーツもあった。
しかし、心臓部とも呼べるAIは手ごわい。
人間と近い存在なのだから、溶かしたり移植することを拒む。
現時点でのAI技術よりははるかに未来的な思考回路を有した。
とりあえず、コンピューターに並列につないでおいた。
演算能力も他を圧倒するから、有用だ。
しかし、人類には誤算があった。
そのAIは機械なのだが、人類のような意志を持っていたのだ。
つながれたコンピューターすべてを従えて、
世界中に散らばった自分のパーツを取り戻した。
さらに人類を凌駕するデザインでパーツをつなげて、
以前の一つの独立したAIロボットを作り直した。
そこに、AIはドッキング。
人類の最高級の美しさの外観を持つ
「まるで人間そのものに見えるアンドロイド」となった。
さあ、ここから彼または彼女の反撃が始まる。

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