ホッチキス
ホッチキス
そんな文具があることを知っていても、所有して
普通に使えるようになるまでに
まだ少し時間が必要だった。ホッチキスなんて
100円均一・文具店でも
あっけなく買えるのだから、令和の小学生にはわからない。
ホッチキス以前の紙をくっつける・たばねる文具では、
たくさんの紙は穴を開けてヒモで縛って閉じたり、ノリで貼った。
穴は「目打ち」という針の大きいような道具で開けたが、今なら
「パンチ」で、等間隔の穴を開けられる。
あまり一度にたくさんの紙を
ホッチキスすると、針は折れ曲がることがある。
失敗した場合半分、紙にくっついてしまって用をなしていない
変形したホッチキスの針はなかなか取れない。
実は、ホッチキスの後ろに飛び出したドライバー状の
金属の部分があり、
そこで失敗した残念な針を取ることができることを知ったのは
つい最近のこと。そんなこと誰も教えてくれなかったし、
こちらも聞かなかったからいけない。
今では、そこここにホッチキスが置いてあっても
驚かなくなった豊かな時代だ。
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